学校生活の様子・ブログ
立志式を行いました!
1月27日(金)、第2学年は、奥日光高原ホテルにて立志式を行いました。
立志は、かつての元服に相当します。中学2年生のこの時期は、これからの自分を考える大切な節目でもあります。
式は、厳粛な雰囲気の中で行われました。
一人一人が、将来に向けた決意を自らの言葉で披露しました。将来の夢、人としての生き方、社会への貢献など真摯に自分と向き合う姿勢に心打たれました。
式典後は、それぞれの保護者が思い出の写真とともに我が子に向けたメッセージが紹介されました。名前に込められた願いや将来に向けた声援などたくさんの愛情が込められたメッセージに感動しました。多くの保護者は、「幸せな人生を送ってほしい!」「優しい人になってほしい!」「思いやりのある人になってほしい!」「自分らしく!」などを望んでいることが分かりました。
子供たちは、スライドに映し出された原本を手にし、保護者に対する思いをはがきにしたためました。
幸せであることを実感するひとときとなりました。
【式辞】
山本有三という栃木市出身の作家がいます。代表作に「路傍の石」という作品があります。主人公は、愛川吾一という少年です。
吾一少年は、鉄橋にぶら下がり、汽車を止めてしまうという事故が起こします。そのことを知った担任の次野先生が吾一少年を諭した言葉です。
次野先生の言葉には、二つの大きな意味が込められていると思います。
まず一つは、この「われ一人なり」は、「吾一」という名前でなくても、皆さん一人一人にも言えるということです。この世の中に、自分という存在は一人しかいません。つまり、人はそれぞれに、一度しかない人生を、一つしかない命を生きています。皆さんの一人一人が、そして皆さんのまわりの一人一人が、一度きりの一生を、一つしかない命を生きている大切な存在です。自分自身の存在を、そして仲間の存在を大切にできる皆さんであってほしいと思います。
もう一つは、「たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」という言葉です。
「自分を生かす」とは、「本気で生きる」そして「幸せをつかむ」という意味です。人生は一度きりです。幸せになる権利は、誰もに与えられたものです。
志という言葉は、士と心で構成された文字ではなく、之と心でできた文字です。心が之(ゆく)です。心が方向を持つということです。 こういう人生を歩みたいという方向を決めたならば、前に進むということを意味しています。志を高く、一度きりの人生を歩んでほしいと思います。
皆さん一人一人が、幸せな時間をたくさん作りだせるようにと心から願い、式辞といたします。
スキー学習に行ってきました!
第2学年は、1月27日(金)より1泊2日で奥日光にスキー学習に行ってきました。
スキー学習の目的は、
①自己の目標に向かって努力する態度を養う。
②生徒間の相互理解を深め、健全な心身を育成する。
③自分の役割に責任をもって取り組む実践の場とする。
としました。
掲げたスローガンは「踏み出せ一歩 未来の道へ ~ スキー大スキー!!!!! ~」です。
各クラス2名の10名の実行委員が中心となって、出発式をはじめとする式典の計画や当日の運営を行いました。
スキー場は、粉雪の舞う絶好のスキー日和となりました。生まれて初めてスキーを経験する者が半数以上です。
ブーツに足を踏み入れた途端に、自由に身動きできない状態を、「ペンギンの気持ちがよく分かる!」と表現していました。
一面白銀のゲレンデは、少年少女の心を一瞬で子どもに変えてくれました。誰も歩いていない新雪の上を、楽しむかのように足跡をつけていました。
スキー学習は、これまでの経験を基に15班(1班10名前後)に編成されました。スキー用具の脱着、転び方、起き上がり方、止まり方、歩き方、方向変換、リフトの乗り降り、滑り方など1つ1つの過程を丁寧に学ぶ姿が印象的でした。
スキーは、自らの成長を実感できるスポーツです。できるようになったことを自らが味わうことができるからです。
2日目にスキーブーツをはくまでの時間も短縮し、自然に歩き出す姿がそのことを物語っていました。
子供たちの姿を見ていて、相田みつを氏の言葉を思い出しました。
受身
柔道の基本は受身
受身とは投げ飛ばされる練習
人の前で叩きつけられる練習
人の前でころぶ練習
人の前で負ける練習です。
つまり、人の前で失敗をしたり 恥をさらす練習です。
自分のカッコの悪さを多くの人の前で ぶざまにさらけ出す練習
それが受身です。
柔道の基本では カッコよく勝つことを教えない 素直にころぶことを教える いさぎよく負けることを教える
長い人生には カッコよく勝つことよりも ぶざまに負けたり
だらしなく恥をさらすことのほうが はるかに多いからです。
だから柔道では 始めに負け方を教える
しかも、本腰を入れて 負けることを教える
その代り ころんでもすぐ起き上がる 負けてもすぐ立ち直る
それが受身の極意 極意が身につけば達人だ
若者よ 失敗を気にするな 負けるときにはさらりと負けるがいい
口惜しいときには「こんちくしょう!!」と、正直に叫ぶがいい 弁解なんか一切するな 泣きたいときには 思いきり泣くがいい やせ我慢などすることはない
その代り スカッーと泣いて ケロリと止めるんだ
早くから勝つことを覚えるな 負けることをうんと学べ 恥をさらすことにうまくなれ そして下積みや下働きの 苦しみをたっぷり体験することだ 体験したものは身につく 身についたもの それはほんものだ
若者よ 頭と体のやわらかいうちに 受身をうんと習っておけ 受身さえ身につけておけば 何回失敗しても すぐ立ち直ることができるから… そして 負け方や受身の ほんとうに身についた人間が 世の中の悲しみや苦しみに耐えて ひと(他人)の胸の痛みを 心の底から理解できる やさしい暖かい人間になれるんです。
そういう悲しみに耐えた 暖かいこころの人間のことを 観音さま、仏さま、と呼ぶんです。
子供たちの笑顔が輝いていました。
少しの成長を感じ取れたこと、やればできるという実感を味わえたこと、仲間の存在が自分を勇気づけてくれたことなど大切なことを学ぶことができたスキー学習でした。
学校だより1月号
12月には、第2回学校評価アンケートにご協力をいただきありがとうございました。評価結果をまとめ、次年度の学校経営計画や教育計画の作成を進めているところです。
キャリア教育を兼ね計画的な講演会を行っています。また、第2学年は、1月27日(金)から1泊2日で、日光湯元に立志記念スキー学習に出かけます。
明るい未来を見つめながら、力強く歩みを進めていこうと思います。
学校だより1月号が出来上がりました。ぜひともご一読ください。
リレーで伝える本校の強み!③
「リレーで伝える本校の強み!」第3弾は、生徒会長が思い抱いている「強み」について、自分の言葉で語ってもらいました。
■私の考える本校の強みは、「想いがカタチとなり、学校が活発化していること」だと思います。
生徒の皆も、「本校の強みは何か?」と問われたら、きっと同じようなことを思い浮かべるはずです。それは、皆さんが「有志による多くの取組にも参加してくれたこと」「当事者意識を持って『生活の心得』の見直しを行ったこと」などにより、主体性が磨かれたのだと考えます。
本校の強みは皆さん自身の強みにもなりえます。後輩の皆さん、個々の強みを生かし新たなステージで輝いてください!
そして、3年生のみんな、今は受験で辛い時期だけれど最後まで頑張ろうね!
故やなせたかし氏が作詞した「アンパンマンのマーチ」に、「何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのはいやだ!」という一節があります。
子供たち誰もが「うれしい」と言える「生きる喜び」を感じるような世界を、それぞれの与えられた場で、それぞれの力でつくりあげてほしいという願いが込められています。
この歌詞は、特攻隊員として若い命を戦争で失ったやなせ氏の弟を思う心の叫びでもあったそうです。
「アンパンマンのマーチ」 作曲 やなせたかし 作曲 三木たかし
そうだ!うれしいんだ 生きる喜び たとえ 胸の傷が痛んでも
何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで 熱いこころ燃える だから君は行くんだ ほほえんで
そうだ!うれしいんだ 生きる喜び たとえ 胸の傷が痛んでも
ああ アンパンマン やさしい君は 行け!みんなの夢守るため
中学校生活を送る中で、経験を通して本校の「強み」を実感し、そのことを自分の言葉で伝える生徒を頼もしく思います。
強みを自信や力に変えてほしいと思います。
生徒会長ありがとうございました。
新しい制服の提案がなされました!
生徒会は、昨年度「生活の心得」の抜本的な見直しを行いました。今年度も小さな改革は続いています。
自分たちの学校を、自分たちの手で、より良いものにしたいという主体的で自治的な生徒会は本校の誇りです。
生活の心得の見直しを行う中で、「制服」そのものに関する意見が出てくるようになりました。新生徒会役員選挙の際にも、候補者の中から「制服」改定に関する意見が出されました。身近な問題としてとらえていることの表れであると思います。
1月25日(水)、生徒会集会において生徒会長から新しい制服に向けた提案がなされました。
現在、世の中は、次から次へと変化し続けています。そうした中で、大切にしなければならないのは本質を見失うことなく変化に対応していくことだと考えます。
教育の本質、学校に求められる本質とは何か?それは「生徒の幸せ」です。これはどんなに変化が激しくとも不変のものであると思います。
今いる在校生だけでなく、後輩の姿を思い描いてその幸せを願っているという生徒会長の言葉に感銘を受けました。
50年先の母校に対する思いを馳せることのできる生徒に育っていることを心から嬉しく思います。歴史をつくるのも、変えるのも生徒の皆さんです。
是非とも新しい制服づくりを進めましょう!創立80周年、アニバーサリーデザインの制服への大きな1歩を踏み出しました。