学校生活の様子・ブログ
クエストエデュケーション(2年生)のプレゼンの様子です!
第2学年では、総合的な学習の時間に、町内8つの企業のご協力 を得て、クエストエデュケーションを展開しています。
それぞれの企業の経営理念やビジョンを聞かせていただき、企業が抱えている課題を理解します。その課題に対して、中学生の視点から解決のための提案を経営者の皆様にプレゼンします。今年度は、提案内容が採用されれば、商品化され、販売までこぎつけられることになりました。
12月9日(金)、企業各社ごとにプレゼンを行いました。
中学生の提案に対して、メモや写真に収める経営者の姿が印象的でした。なかには、自社の従業員に見せるため、動画を撮影する企業もありました。
企業の皆様から出された主な課題は以下のような内容です。
■来場者が、思い出に残る演出方法を考えてほしい!
■おもちゃの町を連想した商品開発
■自分の長所を生かした仕事
■自走式組織にするためには!
■お客様にリピーターになっていただくには!
■新しい商品の提案
「中学生が、これほどよく調べていることに正直驚きました。」
「自慢できる学習内容です。大人が気付かされます。」
「なるほどと思える提案がいくつもありました。」
「子どもたちが助け合い、気づかう姿が素晴らしいです。これは、学校の色です。」
など、有り難い声を掛けていただきました。
先の見えない混沌とした世の中です。真剣に働く大人の姿を目にした子どもたちも、夢や希望を語り合う子どもの姿に触れた企業の皆様も、互いにプラス思考で考える時間を共有できたことに大きな意味があると思います。
「次年度も参加します!」と言って帰って行かれました。ぜひとも楽しみにお待ちしています。
ご協力に対し心から感謝申し上げます。
租税教室(3年生)を行いました!
12月9日(金)、3年生を対象に租税教室が開かれました。
現在、税理士をされている本校の卒業生が講師を務めてくれました。
3年生はまさに今、社会科の公民分野において政治や経済について学んでいるところです。社会科での学びと実社会とをつなぐ絶好のチャンスでもありました。
オンラインによる講話ではありましたが、各学級代表生徒に質問をし、子どもたちの反応を確認しながら進める形式を取りました。
「国民の3大義務」を問われたり、「税の意味」「税の使い道」を再確認したり、社会科での学びと社会との繋がりを実感することができました。
成人年齢が18歳となりました。中学3年生にとっては、わずか3年後です。社会の一員としての自覚と責任を果たすことを学ぶ貴重な機会となりました。
母校の後輩のために、こうして足を運んでくださることに対して感謝申し上げます。
人権週間の取組を紹介します!⑤
12月9日(金)、人権週間5日目のテーマは「人権とコロナ」です。
コロナとの戦いは間もなく3年となります。学校は、子どもたちの学びを止めないために、様々な取り組みを行ってきました。子どもたちや保護者の皆様にもたくさんのご協力を得たからこそできたのです。
感染の収束は、まだまだ見込めません。誰もが、いつ、どこで感染するかも分かりません。そうした状況を踏まえ、最終日のテーマを設定してくれました。
❶現状を把握する。 ❷問題点を探る。❸自分たちの視点で考える。❹考えたことを共有する。 ❺共有したことを実行する。❻実行したことを振り返る。
「気付き・考え・実行する」は、JRCの行動目標です。
実行委員の皆さんが作成してくれた人権動画資料は、何気ない日常の中に「人権」がたくさん存在していることに気付かせてくれました。
谷川 俊太郎 氏
ともだちと てをつないで ゆうやけをみた
ふたりっきりで うちゅうにうかんでるー
そんな きがした
ともだちと けんかして うちへかえった
こころのなかが どろでいっぱいー
そんな きがした
ともだちも おんなじ きもちかな
2学期のテーマは、「私たちは無力ではない、微力なだけだ!小さな力が世界を変える!誰かのためにちょっとだけ!『バタフライ効果』」です。
実行委員の皆さんがアイディアを出し合って制作した5日間の動画は、どれもがとても考えさせられるものばかりでした。
生徒1人1人の人権意識と責任ある行動が広がり、小さな世界を大きく変えていくことにつなげていきたいですね。
2学期のテーマを実践してくれた人権週間実行委員の皆さんに心から感謝します。
人権週間の取組を紹介します!④
日本を代表する歴史作家に司馬遼太郎氏がいます。司馬氏が、生前に子どもたちに託した言葉が1冊の本になりました。本のタイトルは「21世紀に生きる君たちへ」です。その一部を抜粋したものが以下の言葉です。
【抜粋】
人間は助け合って生きているのである。
私は、人という文字を見るとき、しばしば感動する。ななめの画がたがいに支え合って、構成されているのである。 そのことでも分かるように、人間は、社会をつくって生きている。社会とは、支え合う仕組みということである。
原始時代の社会は小さかった。家族を中心とした社会だった。それがしだいに大きな社会になり、今は、国家と世界という社会をつくり、たがいが助け合いながら生きているのである。自然物としての人間は、決して孤立して生きられるようにはつくられていない。このため、助け合うということが、人間にとって大きな道徳になっている。
助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、いたわりという感情である。他人の痛みを感じることと言ってもいい。やさしさと言いかえてもいい。「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」みな似たような言葉である。
この3つの言葉は、もともと1つの根から出ているのである。根といっても、本能ではない。だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならないのである。その訓練とは、簡単なことである。
例えば、友達がころぶ。ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、そのつど自分の中でつくりあげていきさえすればよい。この根っこの感情が、自分の中でしっかり根づいていけば、他民族へのいたわりという気持ちもわき出てくる。君たちさえ、そういう自己をつくっていけば、21世紀は人類が仲よしで暮らせる時代になるにちがいない。
12月8日(木)、人権週間4日目のテーマは「人権と戦争」です。
世界を見渡すと、今現在も戦争が行われています。そして、尊い命が犠牲となっています。
戦争によって奪われるものについて、そして平和で暮らすことについて考えるヒントを与えてくれたように思います。
■戦争によって奪われる人権とは…
○「生きる権利」
本来最も大切なはずの「命」が「国」になってしまいます。
○「自由」
言葉、行動、表現などあらゆる自由を失ってしまいます。
○「平等」
命の重さが平等ではなくなってしまいます。
人権週間第1日目で、人権についての考え方を学びました。
「自分を大事にすること。自分と同じように他の人を大事にすること。」
司馬氏の言葉のように、他者の気持ちを共感的に受け止めることを、自分の中につくりあげていくことが大切なことであると思います。人類が幸せに暮らせる時代をつくり上げるのは、私たち1人1人の責任ある行動です。
4日目の実行委員の皆さん、大きなテーマではありましたが提案ありがとうございました。
英語科の校内研究授業
12月7日(水)、第2学年英語科の校内研究授業を行いました。
単元は、「Live Life True Harmony」です。
「スティービー・ワンダーの信念と彼の曲を紹介する例文を聞き、理解したことを基に受け身の文を表現し、自分の考えや好きなものについて意欲的に表現することができる。」という単元のゴールが設定されています。
始業時刻前から「I just called to say I love you.」の曲が教室中に流れ、授業の雰囲気を作り出していました。
英語科では、「small talk」を毎時間位置づけ、伝える楽しさや受け止めて聴くことを続けています。
本時では、「家に帰って、あなたが最初にすることは何?」というテーマが与えられました。
英語科では、話を聴いてのリアクションを大切にしています。学校全体で、受け止めて聴くことを行っているため、英語科だけでなくうなずきや相槌、質問ができるようになっています。
本時は、「be動詞 + 過去分詞 by 」の受け身の表現をできるという内容です。
3文からなるヒントクイズを基に、受け身の基本文、否定文、疑問文を押さえました。
導入(つかむ・見通す)までは、自然なペアでの学びが成り立っています。
本時の主活動(深める)では、4人グループになりました。グループの目的は、3文のクイズをつくるためのアイディアを出し合ったり、英語での表現を教え合ったりするためであることを確認していました。
テンポよく、リズムのある授業展開、仲間との自然な会話を楽しみながらのコミュニケーション、ノートを複数冊用意し学びを定着するための工夫などが見られました。
「つかむ-見通すー深めるー見つめる」の授業展開を意識し、子どもたちの表情が生き生きとしていました。
「英語は得意ではないのですが、英語の時間はおもしろいです!」と笑顔で応えてくれた生徒が印象的でした。主体的に学習に向かう態度が育っていると実感できました。
「見方・考え方」を働かせた魅力ある授業づくりはまだまだ続きます。