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2024年10月の記事一覧

読書旬間ととともに

 先週から校内読書旬間が始まっています。図書室前の通路には標語と読書感想文が掲示されました。たった十数文字に読書の魅力が詰まっている標語に、大人でも「うんうん」と肯いてしまうものばかり。子供たちのセンスが光っていました。

 図書館司書のはからいで、先日亡くなられた中川李枝子氏追悼の意を込めて、『ぐりとぐら』シリーズのブースを作ってくださいました。子供たちは「これも借りていいのかな?」「最初からもう一回読みたい」と手に取っていました。

 図書館ボランティアの皆様が来校し、表紙から外れてしまったページを一枚一枚丁寧に確認しながら修復する作業をしてくださっていました。子供たちが大好きな本だからこそメンテナンスが必要になっているのですね。また好きな本が読めるようになって、子供たちは喜んでいます。ありがとうございます。

1年生 社会見学

 18日(金)、1年生は社会見学に行ってきました。行き先は…宇都宮動物園!

 「リュック見て!」「お弁当にさくらんぼが入ってるの!」「ホワイトタイガーに会いたいな!」朝から、わくわくどきどきしていることが伝わってきました。

 動物園に着くと、しっかり先生の話を聞いて、遊園地からスタート。事前にグループで決めた乗り物に乗り、楽しみました。

  

  お昼は、心待ちにしていたお弁当。友達と笑いながら食べていました。給食とはまた違った楽しさがあり、お弁当の中身を嬉しそうに話してくれました。

   

   

 

 午後から動物園の見学へ。わんわんショーをみたり、迫力のあるライオンが動くと「おー!」と騒いだり、1つ1つの動物の動きをよく見て反応していました。キリンのえさやりも盛り上がりました。めあての1つである「どうぶつとなかよくなろう」に挑戦している児童がたくさんいました。

    

     

 学校に帰ってくると「ぐるぐる回る乗り物が楽しかった!」「キリンにえさをあげられた!」など楽しい話をたくさんしていました。また、「友達が一緒に乗ろうと言ってくれて嬉しかった!」「洞窟の中に入る乗り物が怖かったけど友達が優しくしてくれた!」など友達と仲良く協力して過ごすことができた様子も伝わってきました。

 保護者の皆様も事前の準備やお弁当ありがとうございました。おかげ様で楽しい社会見学となりました。 

4年生国語「ごんぎつね」

 休み明けの17日(水)、4年生で研究授業が行われました。教材は、昔から読み継がれてきている『ごんぎつね』。イタズラ好きな小ぎつねのごんが兵十が捕ったウナギを軽い気持ちで逃がしてしまいます。 それを後悔したごんは贈り物を兵十に届けるようになりますが、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は火縄銃でごんを撃ってしまうという物語のクライマックスシーンの読み取りでした。

 授業冒頭に『ダウト読み』で子どもたちの注意力・集中力が上がっていきます。先生への突っ込みをしながら、どんどん笑顔になっていく子供たち・・・。

 全国学習状況調査の分析から、子どもたちに「叙述をもとに考えること」を重視した表現力を身に付けさせることを目標にして学校課題に取り組んでいます。物語の中のどの言葉に怒りを感じるのか?どの言葉から悲しみが感じられるのか?一つ一つ丁寧にひも解いていました。

「ごん、おまえだったのか。」これはどう読む?「か」は上がる?下がる?の問いに、「上がると思います。びっくりした感じで。」「下がると思います。悲しい感じで。」この読み込みがそのあとの「火縄銃をとり落としました」の状況把握につながっていきます。「意識してないけど、力がだんだん弱くなって落ちる感じ。」と実際にほうきで演技することで叙述と気持ちがリンクしてきました。

 授業の終盤、「兵十の視点での日記を書いてみよう」と5分前後で300文字を打ち込んでしまう子も・・・。「僕は本当に驚いた。僕は後悔と復讐成功の気持ちでぐちゃぐちゃだった」とゴンとの関係が変化したことを理解して表現していました。

 友達の書いた日記を読む時間、さらには、もっと聞きたいことを確認する時間が設定され、子供たちは友達との表現の共通点や相違点から新たな気づきを得て、自分の考えを深めていました。

 

 西岡壱誠著の『小学生でも解ける東大入試問題』の中で、国語の問題に「あなたが価値があると思う文学作品は?~日本文学史上における価値高き作品、もしくは作家を10選び、その理由を簡単に述べよ~」というものがあります。ポイントは言葉の捉え方、ものの見方です。国語の勉強とは「自分の考え」なしに、ひたすらに知識を詰め込むことではない。「文学」という一つに対しても、自分の考えを明らかにした上で論理的に説明できることが、国語の勉強には大切である。この問題を通して、東大はそう教えてくれているのです。と書かれています。

 4年生は一つ一つの叙述から自分の捉えたことを話合うことで、言葉の捉え方を学んでいたのですね。

保護者の皆様からの「応援メッセージ」

 運動会を終えて、保護者の皆様から子供たちへの「応援メッセージ」をいただきました。たくさんのメッセージが届きましたので、各階の廊下に掲示させていただくとともに、一部をお昼の放送で紹介させていただきました。教職員も素敵なメッセージに心動かされています。心温まるメッセージをありがとうございました。

2024運動会「応援メッセージ」.pdf(←こちらをクリック)

※応援メッセージのファイルにも掲載いたしました。

【4年生】ふくべ細工づくり

4年生たちは今、総合的な学習の時間に、かんぴょうを育てることを通して、地域の伝統を大切にしていこうという心を育ててきました。

食べられる部分が少なかったことで、子どもたちは、

「食べる以外にかんぴょうを使ってできることはないのかな?」と疑問をもち、調べ学習を進めました。

そこで出会ったのが、「ふくべ細工」です。

やってみたい!という子供たちの声に答えて、「ふくべ洞」さんを講師としてお招きし、ふくべ細工づくりを実施しました。

子供たちが体育館に行くと、様々な表情をしたお面を見て目を輝かせていました。

 

先生から説明を受け、ふくべ細工づくりスタートです。

①チョークで下書きをする。

「ひょっとこにしたいな!」「目をくりぬきたい!」などと想像力を生かしながら楽しく下書きをしました。

  

②あなを開けていただく。

「目と口をくりぬきたい!」「鼻の穴を作りたい!」

という子供たちの思いに答えていただきました。

ふくべに穴を開ける様子を初めて見た子供たちは、興味津々です。食い入るように作業を見つめていました。

 

③色を塗る。

普段、画用紙に絵を描いている子供たち。今回のキャンバスはふくべです。

わくわくしながら色を選び、塗り始めました。

「水が多いと色がちゃんとのらない!」「濃くしよう!」などと試行錯誤していました。

 

 

④乾かす

絵付けが終わったら、乾かします。

あいにくの雨で、なかなか乾かないため、講師の先生がドライヤーで乾かしてくださりました。

友達の作品を鑑賞しながら、「かわいい!」「おもしろい!」「完成が楽しみ!」と笑顔でお話する姿が見られました。

 

⑤ニスを塗っていただき再び乾かして完成。

講師の先生がニスを塗ってくださり、つやつやに仕上がりました。

完成したふくべ細工を見て、子供たちから歓声が上がりました。

クラスごとに記念撮影。持ち帰るのが楽しみですね!

  

終わりの式では、児童代表からお礼の言葉を伝えました。講師の先生方の目を見ながら、堂々たる発表ぶりです。

自分で考えたという原稿をお借りしました。原文まま掲載します。

「総合の授業で、ふくべを育てていました。しかし食べるところが少なくて、捨ててしまうのがもったいないと思っていました。今回ふくべ細工を体験して、捨てることなくふくべを活用できると知って嬉しかったです。これからもふくべ細工を元気で続けてください。ありがとうございました。」

 

子供たちにとって、よい経験となりました。ふくべ洞の皆様、お世話になりました。

 

さて、体験が終わった体育館。見ると、モップをかけている子供たちが。

ボランティアでお掃除してくれているようです。

宿泊や運動会を終えて、先生から言われたことだけをやるのではなく、自分がよいと思うことをできるようになってきている4年生。成長を感じました。

様々な経験をして、心豊かにすくすくと育ってほしいなと思います。