【4年生】ふくべ細工づくり
4年生たちは今、総合的な学習の時間に、かんぴょうを育てることを通して、地域の伝統を大切にしていこうという心を育ててきました。
食べられる部分が少なかったことで、子どもたちは、
「食べる以外にかんぴょうを使ってできることはないのかな?」と疑問をもち、調べ学習を進めました。
そこで出会ったのが、「ふくべ細工」です。
やってみたい!という子供たちの声に答えて、「ふくべ洞」さんを講師としてお招きし、ふくべ細工づくりを実施しました。
子供たちが体育館に行くと、様々な表情をしたお面を見て目を輝かせていました。
先生から説明を受け、ふくべ細工づくりスタートです。
①チョークで下書きをする。
「ひょっとこにしたいな!」「目をくりぬきたい!」などと想像力を生かしながら楽しく下書きをしました。
②あなを開けていただく。
「目と口をくりぬきたい!」「鼻の穴を作りたい!」
という子供たちの思いに答えていただきました。
ふくべに穴を開ける様子を初めて見た子供たちは、興味津々です。食い入るように作業を見つめていました。
③色を塗る。
普段、画用紙に絵を描いている子供たち。今回のキャンバスはふくべです。
わくわくしながら色を選び、塗り始めました。
「水が多いと色がちゃんとのらない!」「濃くしよう!」などと試行錯誤していました。
④乾かす
絵付けが終わったら、乾かします。
あいにくの雨で、なかなか乾かないため、講師の先生がドライヤーで乾かしてくださりました。
友達の作品を鑑賞しながら、「かわいい!」「おもしろい!」「完成が楽しみ!」と笑顔でお話する姿が見られました。
⑤ニスを塗っていただき再び乾かして完成。
講師の先生がニスを塗ってくださり、つやつやに仕上がりました。
完成したふくべ細工を見て、子供たちから歓声が上がりました。
クラスごとに記念撮影。持ち帰るのが楽しみですね!
終わりの式では、児童代表からお礼の言葉を伝えました。講師の先生方の目を見ながら、堂々たる発表ぶりです。
自分で考えたという原稿をお借りしました。原文まま掲載します。
「総合の授業で、ふくべを育てていました。しかし食べるところが少なくて、捨ててしまうのがもったいないと思っていました。今回ふくべ細工を体験して、捨てることなくふくべを活用できると知って嬉しかったです。これからもふくべ細工を元気で続けてください。ありがとうございました。」
子供たちにとって、よい経験となりました。ふくべ洞の皆様、お世話になりました。
さて、体験が終わった体育館。見ると、モップをかけている子供たちが。
ボランティアでお掃除してくれているようです。
宿泊や運動会を終えて、先生から言われたことだけをやるのではなく、自分がよいと思うことをできるようになってきている4年生。成長を感じました。
様々な経験をして、心豊かにすくすくと育ってほしいなと思います。