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学校生活の様子・ブログ

「見方・考え方」を働かせて・・・

 理科の授業が楽しそうだったので、覗いてみました。「今日は、何の実験してるの?」と問いかけると、「エタノールの沸点を調べています。」としっかりとした答えが返ってきました。時間を計るかかり、温度計を読むかかり、プリントに結果を書き込むかかりと協力して実験観察をしていました。

 「温度を測るだけなのに、わざわざ氷で冷やすんだね~」とつぶやくと、「ここで水滴にしてるんですよ~」「エタノールは燃えやすいから、危ないので」と次々に説明してくれました。

 学習指導要領には、「物質を調べるための実験器具の操作や,実験結果の記録の仕方などの技能を身に付けさせることが大切である。」と記されています。本校の子どもたちは、実験を安全に行うための知識と技能をしっかりと身につけていることがうかがえました。

 また、「身の回りの物質について,問題を見いだし見通しをもって観察,実験などを行い,その結果を分析して解釈し,物質の性質や状態変化における規則性を見いだして表現させることが大切である。その際,レポートの作成や発表を適宜行わせることも大切である。」と記されています。

 「何で78.5℃にしたの?」と聞いてみると「ここからほとんど温度が上がらなくなったので」と指をさし教えてくれました。子どもたちは経過時間の書かれた表に温度を記入し、その規則性から沸点を考察していました。実験結果を根拠に考察できることが『理科的な見方・考え方』=『質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科学的な視点で捉え,比較したり,関係付けたりするなどの科学的に探究する方法を用いて考えること』そのものです。保護眼鏡をして目を凝らして測る姿は、まるで研究者になったようでした。

 各グループの結果をGoogleスライドで共有し、さらに一般化していくのでしょう。実験結果は多い方が真実に近くなりますね!

 最後に先生が「ねえ、見て見て見て!ガスバナー外したのにまだブクブクしてるよ」「不思議だね」「面白いね」と目の前で起きている現象に、また新たな疑問や興味を抱いていました。子どもたちのキラキラした目が印象的です!!

 本年度の学校課題サブテーマ「『見方・考え方』を働かせた魅力ある授業実践を通して、自己と社会・世界とをつなぎ、持続可能な学ぶ姿を育てる」にせまる授業が展開されていました。

制服検討委員会に向けて

 11月2日(木)放課後に生徒会役員と代議員が集まり、新しい制服について検討しました。第2回制服アンケートの結果から、本校らしさを表す制服について、どのようなカラーで検討を進めていくかを取りまとめました。明石スクールユニホームカンパニーの方にもお越しいただき、アドバイスをいただきました。

 アンケートには、「全体的にすっきりとした印象になるような制服が良いと思います。」「スマートで中学生らしいきちんとしたスタイルが望ましい。」「誰もが制服で学校に行きたくなる制服にしてくれると嬉しいです。」「おしゃれでシンプルなもの色は落ち着いたほうのが、授業や行事の時には良いと思う。」「動きやすく、軽いものがよい。」と書かれており、落ち着いた雰囲気のものを好むことが伝わってきました。毎年、生活の心得の見直しで、より過ごしやすい学校について一人一人が考え、話し合ってきているからこその感覚であると感じました。

 話し合いでも、サンプルを試着しながら、アンケートの結果を踏まえ「このくらいのトーンがいいよね」「白を入れたいけど明るくなりすぎちゃうから、シャドウではどう?」「白のシャドウが難しいならグレーは?」と様々な視点で全体のことを考えている意見がたくさん聞こえてきました。徐々に、子どもたちのイメージが明らかになると「あ、この感じ。いいじゃん!」と、とても楽しそうに充実した表情を見せてくれました。次の世代に伝えたい想いがそこにはあります。話し合いの結果は、11月9日(木)制服検討委員会に生徒会から提案させていただきます。

研修から実践へ(国語)

 1年生の国語の授業では古典教材である「竹取物語」を学習しています。

 中学校の古典教材の大きなねらいは、古典の世界に親しむことです。古典のリズムに触れ、現代にも通ずる人間の気持ちなどを学習していきます。

 今回は、かぐや姫が天に昇る前に帝に手紙を書いたところから、かぐや姫の心情の読み取りを行いました。実際にかぐや姫になりきって帝に手紙を書く言語活動を通して、かぐや姫の心情に迫りました。

 手紙を書くにあたり、教科書の文章を読み、かぐや姫の行動から心情を読み取りました。また、便覧を参考にしたり、分からない語句や事柄をインターネットで調べたりして情報を集め、書く内容ごとに整理・分析を行いました。

 かぐや姫の手紙には①兵士を派遣して守ろうとしてくださったにも関わらず昇天していくことの悲しみ ②宮中へのお召しを断った理由 ③無礼な者と思われてしまったことへの心残りなどについて綴られていたと教科書に書かれています。つまり、この内容を含んで手紙を書く必要があるわけです。

 2年生が4月に実施する「とちぎっ子学力調査」の国語には、様々な情報を加味して文章を書く力が試される問題が近年出題されています。今回の言語活動は同様の活動になります。授業を通して、現代を生きる生徒にとって必要な力を身に付けられるよう、しっかりとアプローチしていくことが大切であると考えています。

 また、実際に生徒が活動をし始めると、「帝への手紙だから、言葉遣いは丁寧にだよね。」「お礼や謝罪の気持ちが含まれる手紙だから、こっちの言葉の方が帝に伝わるんじゃないかな」など、相手意識を大事に書き出しました。

 「中学校学習指導要領(国語)の1学年:書くこと」には、「読み手の立場に立って、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、文章を整えること」が指導内容として記されています。まさに生徒は読み手の立場に立って考えて書き始めたのです。書くことの単元で身に付けた力を発揮していました。

 そして、書いた手紙を互いに読み合い、推敲したり認め合ったりすることで、国語力だけでなく、自己有用感や自己肯定感も高まっていきます。友達が書いた手紙を読み、良いところや改善点をコメントし合い、そのコメントを参考に自分の文章を書き直して手紙が完成しました。生徒の振り返りには、「手紙を書くにあたって丁寧な言葉で書いたり、どのように書けば気持ちが伝わるのかなどを考えて書くことの大切さを学ぶことができました。」「友達のものを見て、自分とは意味が同じでも違う文で書いてあったので面白いと思った。」「友達の手紙の内容を見て、お手本にし、少し修正しました。友達と協力して書くことも大切だと思いました。」などがありました。国語科の見方・考え方についてや友達との協働的な学びの価値について考えを深めていました。また、「敬語をうまく使うことができなかったり、言葉選びができなかったりしたので、次は書き方を工夫していきたいです。」など、自分自身の新たな課題を見つけた生徒もいました。

授業は学校の生命線」であり、「生徒たちの幸せはここにある」ことを大事に、これからも楽しく学べる授業を実践していきたいと思います。

犬中あいさつの日

 毎月1日は犬中あいさつの日としています。昨年度、生徒会が「あいさつで、もっとみんなを元気にしたい!」という思いから始まりました。あいさつ運動を有志で行うことで、やらされているあいさつではなく、自分たちからするあいさつへと変えていきたいというねらいがありました。この1年で元気で明るいあいさつが増えています。

 11月1日(水)、肌寒い朝でしたが、数多くの生徒があいさつ運動に参加していました。これからさらに寒くなっていきますが、皆さんの元気なあいさつで、温かい学校を作ってほしいと思います。

幸せな時間づくり

 本校のビジョン「夢や希望を持てる教育活動を通して、生徒や保護者、地域の皆様、教職員の幸せな時間づくりを応援します。」を体現できるよう環境づくりを進めています 幸せな時間づくりたのためには、生徒同士の人間関係づくりが大切です。本校では、各教室・各階のフロア・トイレ・昇降口・職員室など、校舎の様々なところに「みぶっ子いじめゼロ作戦」を掲示しています。

 1.相手の心や体につらい思いをさせる行いは、いじめになります。

 2.誰とでも仲良く仲間はずれをつくらない。

 3.人のいやがることは絶対にしない。

 4.いじめにあったり、いじめを見かけたら、すぐに誰かに相談しよう。

 

 大切なのは、生徒自身が「いじめをしない、させない、許さない」という意識をもち、生活していくことです。

 6月1日には「犬中いじめゼロ集会」を行い、生徒会長から「いじめ防止対策推進法」の説明をしたり、生活委員長からいじめをしない・いじめを止める人のしるしであるイエローリボンについての説明をしたりし、イエローリボンを配付しました。そして「犬中いじめゼロ宣言」を全校生徒で行いました。

 輝光祭では、演劇コースがいじめを題材に、演劇を行いました。誰もがいじめの当事者になりうること、誰もがいじめをさせない、いじめを許さないという意識をもつことの重要性を改めて考えさせられる、心に響く熱演でした。

 いじめはいつどこで起こるか分かりません。だからこそ、教職員だけでなく、生徒自身も一緒になっていじめについて考え、いじめをしない・させない・許さないを体現していくことが大切になると考えています。

 みんなが安心して登校できる、みんなが安全に過ごせる学校に。チーム南犬飼で幸せな時間づくりを進めて参ります。