学校生活の様子・ブログ
「リレーで伝える本校の強み!」 ⑧
「リレーで伝える本校の強み!」第8弾は、現在の3年生が1年生、2年生の時に学年主任として関わってくださったF.T先生に思いを語ってもらいました。
■ 皆さんが、成人して社会で活躍する頃は、厳しい挑戦の時代を迎えていると予想されています。
生産年齢人口の減少、グロ-バル化の進展や絶え間ない技術革新等により、社会構造や雇用環境は大きく、また急速に変化し、予想が困難な時代となっていきます。
南犬飼中の校長室前にグランドデザインが掲示されています。この掲示物は、皆さんが、困難な時代を迎える上で、将来社会に出ても、よりよく生きていくための地図です。
この地図を頼りに、3年間、皆さん、皆さんの保護者、先生方が、「幸せな時間だな」と思える時間づくりをしてきました。
南犬飼中の強みは、そんな困難な時代を、各学期のテーマを設けて、意図的に解決手段を工夫し、想いをカタチにできるのかを考え、授業、生徒会活動、部活動の時間が流れているところです。
将来社会に出て、正解が分からない問題に直面した時、きっと、南犬飼中で工夫しながら過ごした時間、みんなが幸せになるためにはどうしたらいいのかを考えた時間こそ、道を切り開いてくれるはずです。
どうしたらみんなが幸せになり、想いをカタチにできるのか考え、試行錯誤した幸せな時間こそが、南犬飼中学校の最大の強みだと考えます。
3年生が入学してきた1学期は、以下の「心のスイッチ」を学期のテーマに掲げました。
■心のスイッチ 東井 義雄
人間の目は、不思議な目、
見ようとしなかったら、見ていても見えない。
人間の耳は、不思議な耳、
聞こうという心がなかったら、聞いていても聞こえない。
本当にそうだ、と、腹の底まで聞く人もいる。
同じように学校に来ていても、ちっとも伸びない人がいる。
毎日ぐんぐん伸びていく人もいる。
今までみんなから、つまらない子だと思われていた子でも、
心にスイッチが入ると、急にすばらしい子になる。
心のスイッチが、人間をつまらなくもし、すばらしくもしていくんだ。
電灯のスイッチが、家の中を明るくもし、暗くもするように。
中学校の3年間はとても短く、あっという間に過ぎてしまいます。しかし、その時間はとても内容の濃いものです。きっと、「心のスイッチ」がONになるからだと思います。
3年生受験応援プロジェクト
2月22日(水)、1・2年生は、Long 昼休み企画「3年生から1・2年生に向けた受験体験談」の動画を視聴しました。
受験に対する心構えや学習に対する向き合い方を改めて考える貴重な機会となりました。
そのお礼として、受験に臨む3年生に対し、応援メッセージを書き、1階廊下に掲示して見ていただきました。メッセージは学年縦割りで掲示してあります。
3年生は、足を止めてメッセージに目を向けています。
今年度、Long昼休みなどを活用し、学年縦割りの活動を意図的に取り入れています。そのため、学年間の繋がりがはっきりと見えてきました。
子供たちは、遊びを通して社会性を身に付けていきます。外遊びをする姿は、かつてより減少しました。そのため、「子供たちの周りから『サンマ』がいなくなった」と言われています。
「サンマ」とは、共に遊ぶ仲間、一緒に過ごす時間、豊かな発想やイメージを描く空間で、3つの「間」のことを指しています。
Long昼休みは、子供たちが失いかけている3つの間を補う時間でもあるように感じます。
あいさつ運動を展開しました!
2月27日(月)から3月1日(水)までの3日間、「あいさつ運動」を展開しました。
1・2年生の有志が出身小学校に出向いて、また、校内でも同時展開であいさつ運動を繰り広げました。
小学生から元気をいただいたり、かつての担任の先生が顔を見せてくれたりするおかげで、あいさつに対する向き合い方が変わってきました。
■「中学生が来てあいさつ運動をしてくれることを6年生に話したところ、とても楽しみにしていました。」
■「小学生にとっても、中学生にとっても意味のある活動です。」
■「咋年担任した子どもたちが、立派に成長している様子を見ることができて朝から嬉しくなりました。」
■「こうした取組を続けていきたいですね。」
などの声を聞くことができました。
子供たちの企画力と行動力が、小学校と中学校を「つなぐ」役割を果たしているのだと思います。
あいさつを通して、
出身小学校と中学校とを「つなぐ」
小学生と中学生の想いを「つなぐ」
出身小学校の担任の先生と卒業生を「つなぐ」
小学校の先生と中学校の先生を「つなぐ」
小学生の元気なあいさつと笑顔がとても素敵でした。
小学校の先生方が温かく迎え入れてくださいました。
わずか30分足らずの時間ですが、さわやかな1日のスタートを切るきっかけとなりました。
小学生の皆さん、先生方、ご協力ありがとうございました。
シギ―吉田様からメッセージとポストカードをいただきました!
先日、雪の中、全校生徒のために来校し、講話していただいたシギ―吉田様が、メッセージと全校生徒分のポストカードを送り届けてくださりました。
ポストカードは「学業成就」とも記され、受験に向けた激励のポストカードでもあります。
吉田様の生き方や考え方から、たくさんのことを学ぶことができました。
メッセージ文を紹介します。
南犬飼中学校の皆さんへ
こんにちは!
先日は、皆さんの大切な時間を僕の講話を聞くために使っていただきありがとうございました。事前に生徒会のみなさんとZOOMでお会いしていたので、本番では友だちの前で話すように、終始リラックスして話すことができました。楽しかったです!
講話の後に、質問をしてくれた方がいて、とても嬉しかったです。その勇気に感激しました。また、みなさんからの感想も全て読ませていただきました。もっともっといろいろと話しをしたかったです。また会いましょうね。
今回、心ばかりの御礼に、思い入れのある「向日葵のポストカード」を皆さんにお送りします。この写真は2011年8月に宮城県南三陸町で撮影しました。
南三陸町は、人口約17,000人の町で、東日本大震災の大津波により人口の3.7%にあたる831人が犠牲になりました。向日葵の後ろにある建物は、防災庁舎と呼ばれる建物で、町の職員30人がこの屋上に逃げましたが、助かったのは8人だけでした。
ニュースでこの悲劇を知っていたので、建物の前で車を降りて、手を合わせました。するとまるで家族のように肩を並べた向日葵が咲いているのに気づいたのです。僕は夢中でシャッターを切りました。
あまり運命や超常現象などを信じる方ではないのですが、この向日葵には不思議な力があると感じています。SNSに写真をアップすると多くの人が共感してくれて、たくさんの友人ができ、その友人たちが写真展を全国で開催してくれました。このポストカードを初めて作ったのもこの頃です。
この向日葵が、阪神淡路大震災(1995年)で亡くなった加藤はるかちゃん(当時12才)の家の庭に咲き、被災者を励ました「はるかのひまわり」の子孫だと知ったのは、その年の冬になってからです。南犬飼中にも「はるかのひまわりプロジェクト」から毎年、種が送られてきているのではないでしょうか。
そして、向日葵の種を防災庁舎前に植えて育てたのは、防災庁舎で亡くなった町の職員、井上翼(たすく)さん(当時23才)のお母さんだということを後に知りました。このポストカードを手にしたお母さんが、僕を探してくれたのです。
もう一つ驚いたことがありました。それは初めて井上さんのお宅にお邪魔したときに、亡くなった翼さんは、獨協大学で僕の講演を受けてくれた学生さんの一人だと知ったのです。お父さんが、「翼、先生が会いにきてくれたぞ」と大声で言って、皆で涙を流したのは、今でも忘れられません。井上さん家族とはそれ以来ずっと仲良くさせていただいています。
話が長くなりすみません。
今回、皆さんにお渡ししたポストカードは、防災庁舎の近くにある上山八幡宮という神社にも寄付しました。いつか南三陸町を訪れることがあったら、是非、上山八幡宮にも立ち寄ってください。
それでは、皆さん、またお会いできる日を楽しみにしています。仲間と楽しく有益な中学生活を送ってください。受験生は、体調に気をつけて、最後まで頑張ってね!
「一期一会」
吉田様は、旅先での出会いを大切にされていることが伝わってきます。人を大切にするから、たくさんの人に囲まれた豊かな人生を送ることができているのだと思います。
吉田様との素敵な出会いに心から感謝申し上げます。
交通安全協会より新1年生用自転車反射板をいただきました!
2月27日(月)、交通安全協会壬生支部の皆様方が、新1年生用の自転車反射板を寄贈してくださりました。
子供たちにとって、学校にとって、安全・安心は最優先されるものです。自転車通学となる新1年生にとって、反射板は心強いお守りです。
このように、子供たちは、地域の皆様方に温かく見守られていることを実感しています。
ありがとうございました。
3年生を送る会を行いました!
「ペンギンのくちばし」と題してPTA広報誌に記載した文の抜粋です。
ペンギンには歯がありませんが、上手に魚を捕ることができます。くちばしの中の構造に謎が隠されているようです。くちばしの中は毛でできており、毛はすべて内側を向いて生えそろっているからです。くちばしの中の毛一本一本の力は弱くても、すべての毛が同じ向きになって集まれば、発揮する力は強くなり、魚を捕ることができるのです。
2月27日(月)、3年生を送る会をオンラインで実施しました。
3年生は、本校の着実な歩みを象徴する学年であったと胸を張ることができます。後輩が同じように感じていたことは、制作された動画の内容からも感じ取ることができます。
1・2年生から3年生に対して、「感謝の想いをカタチにしましたので、心を休める時間にしてほしいと思います。」という言葉が届けられました。
3年生から1・2年生へ、伝統のタスキを受け渡す力強い言葉が贈られました。
今年度、生徒会を中心に、ペンギンのくちばしのように自分たちの想いを同じ方向に向くようにしてきました。確かな成長はこういう下支えがあったからだと改めて感じています。
美術部の皆さんは、この日のために垂れ幕を制作してくれました。
心のこもった、手作りの「3年生を送る会」になりました。
1・2年生の皆さん、ありがとうございました。
「あいさつ強化週間」に向け動画をつくりました!
2月27日(月)から「あいさつ強化週間」が始まります。
出身小学校であいさつ運動を行うとともに、校内でも同時展開であいさつ運動が繰り広げられます。
あいさつ運動を行うに当たり、生徒会は動画を作成しました。
動画の内容は、「What(何を)」「How(どのように)」ということを伝えるのではなく、「Why(なぜ)」行うのかを明確にしようとしています。
「なぜ、あいさつ運動を行うのか」
「これまで、あいさつ運動にどのように取り組んできたのか」
そして、「生徒会としてどうしたいのか」で結んでいました。
あいさつ運動に対する想いは、動画を通して全校生徒に届けられました。このメッセージ動画は、中学校区の小学校にも送られました。
「心 ~ 想いをカタチに ~」が小学校にも届けられ、町全体に広がりを見せています。
「リレーで伝える本校の強み!」 ⑦
「リレーで伝える本校の強み!」第7弾は、いつも温かな声を掛けてくれる保健室のO.H先生に思いを語ってもらいました。
保健室から見た犬中の強みは「チームワークの良さ」だと思います。
例えば、校庭で足のケガをしてしまった人がいた時…、
1人が先に私を呼びに来ます。
1人が付き添ってけがをした人を連れてきます。
1人が 水筒等の持ち物を運びます。
もう1人が外用の靴と上履きを昇降口に行って取り替えてきます。
さらに、もう1人が担任の先生に知らせに行きます。
誰かに頼まれたわけでもないのに、ケガをしたその人のために数人がぱっと動きます。
こういうアクシデントがあったときに発揮されるチームワークは本物だと思います。
また、先生方のチームワークにも保健室はいつも助けられています。
ありがとうございます。
皆さんはこれから、たくさんの人に出会うことでしょう。その時々で、今のように、仲間を大切にしてほしいと思います。
ありがとうございました。
O.H先生は、全校生徒の顔と名前を憶えています。時折、迎えに来られる保護者も、誰の保護者か分かっています。
学校の中に1人しかいないため、すべての生徒と関わります。そのため、全生徒の顔と名前が一致するのです。
子供たちが健康でいること、笑顔で生活できること、悩みを打ち明けてくれたこと、一緒に悩むことなど、子供と過ごす時間を楽しんでいます。
保健室ならば、弱い自分も出せそうな気がします。だから、保健室って特別の場所だと思います。
学校だより 2月号
1・2年生は学年末テストを、3年生は県立高校一般選抜の出願を終えました。
3年生にとって、卒業という言葉が少しずつ現実味を帯びてきたように感じます。
愛と夢を求めて旅をし、旅の途中で出会った人々の心のぬくもりを言葉にして伝えている須永博士という詩人がいます。須永氏の優しい言葉に何度も救われました。
春が来る 寒い冬から あたたかい春が来る
花が咲き 小鳥がさえずり 心がときめく春が来る
そして 私の人生にも幸せが来る
自分の夢にむかって 力いっぱい生きていく すてきな人生の春が来る
学校だより2月号ができました。ご一読ください。
Long 昼休みを行いました!
今年度、生徒会は「Long 昼休み」という新たな企画を提案し、趣向を凝らした内容で楽しい時間を過ごしてきました。
これまでは、全校一斉や学年縦割り、学年・学級単位での活動など、目的にあった形態をとりました。
2月22日(水)、Long 昼休みを行いました。
この日の企画は「3年生から1・2年生に向けた受験体験談の動画」でした。
すでに希望進路を決定した3年生の代表が、進路決定までの心境、受験勉強の仕方、経験したからこそ言える後輩に向けた助言など、自分の心の内を素直に語りかけていました。
1・2年生は、食い入るように画面を眺め、自分と向き合う時間になりました。
3年生にとっては、この日が最後の「Long 昼休み」でした。3年生は、学年で卒業前企画「なぞなぞ大会」で盛り上がりました。自分たちが提案した楽しい時間を、最後まで笑顔で楽しむ姿を微笑ましく感じました。
必要から生まれたLong 昼休みです。「想いをカタチに」というスローガンを、今回は後輩に向けたメッセージで実現しました。
「伝統不息」の精神は、こうした取組から受け継がれていくものと確信しました。