学校生活の様子・ブログ

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避難訓練

 11月13日(月)、今年度2回目の避難訓練が行われました。

 今回は通常の避難訓練に加えて、「消火器・消火栓の使い方」と「垂直式避難袋の使用方法」を理解することを目的に実施しました。

 事前に動画を視聴し、使い方を学びました。

 火事が起きてしまった際は、まず消火器や消火栓を使って初期消火を行い、すぐに避難を始めます。たとえ火がまわってしまい、3階に取り残されたとしても、垂直式避難袋の使い方を知っていれば、逃げることは可能です。この動画を見た生徒は、「3階に黄色いものがあったのは知っていたが、こんな風に使う物だったとは知らなかった。」「垂直って怖そう…。」など様々な反応がありました。垂直式避難袋の中はらせん状になっているので安全に降りることが可能です。

 そこで、本日の避難訓練では生徒の代表が実際に垂直式避難袋を使って3階から降りる体験をしました。

 

 体験した生徒は「最初は怖かったけれど、中に入ってしまえば全然怖くなかったです。」と話していました。知識として使い方を知っていることで救える命があります。もしもの時がいつやってくるか分からないということを肝に銘じ、日頃から防災意識を高めてほしいと思います。

数学「星形五角形の内角の和は?」

 2年生数学では、学習した内容を活用して課題に挑戦する授業が展開されていました。「星形五角形の内角の和はいくつになると思う?」という問いかけに、「180°」「360°」「540°」と予想していました。とりあえず、分度器で図って確認する子、紙を切ってくっつける子、図の中にたくさん線を引いてみる子、様々な視点で思考が進んでいました。「真ん中が正五角形ではなくて、どんな星形でもだよ~」と言われて、困ってしまう子もいました。すると・・・チャットに自分のプリントをアップして「助けて~」って。そんな使い方もあるのかと、感心しました。

 考えがまとまったらチャットにアップして、みんなで共有します。友だちの画像を見て「なるほど~」「賢すぎ!」とつぶやきながら、自分のプリントに理解したことを書き留めていました。

 平行線の同位角・錯角の性質や三角形の外角の性質などを根拠として説明していました。みんなの前で説明するのはちょっとドキドキしますが、説明が終わった後の誇らしげな表情が頼もしいですね。

 子どもたちに身に付けてほしい数学的『見方・考え方』とは、「事象を数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え,論理的統合的発展的に考えること」です。この論理的というのは、「 帰納的に考えようとする」「順序よく考えようとする」「根拠を明らかにする」こと。統合的というのは、「関連づける」「既習の事柄と結びつける」ということ。発展的というのは、「 適用範囲を広げる」「条件を変える」「新たな視点から捉え直す」ということです。

 今回の授業では、論理的に考えることがしっかりとできていました。友だちの意見をよく聴き、汲み取ろうとする姿勢も立派でした。

 アップされた考え方を分類したり、ここから「星形七角形・九角形では?」と発展させたりして考えようとする態度も、これから養っていきたいと思います。

道徳「償い」より

 ローテーション道徳が始まりました。本来であれば担任が担う道徳ですが、教員の強みを生かし、探究した資料での授業を各学年で順次実施しています。

 ゆく年くる年でお馴染みのさだまさしさんの名曲『償い』を鑑賞し、その歌詞から、子どもたちは思い思いに付箋に書き込み、最愛の人を奪われた悲しみ・怒りといった気持ちに共感するところからスタートしました。

「奥さんから来た手紙の『ありがとう』はどんな想い?」との問いかけに、

「許したわけではないけど、あなたができることはもう十分してくれました」

「あなたが夫を思ってくれ続けていることは伝わりました。」

「あなたが一生懸命はたらいている姿が想像できます。」

「もう十分です。あなたの人生を生きてください。」

とプリントに書き込んでいました。

 授業の振り返りには

「失敗をしてしまった時には誠意をもって謝罪することが大切だと思いました。」

「気持ちを込めることが大切なのだと思いました。」

「一生懸命、誠意をもった行動をすれば、相手の気持ちも変わっていくかもしれないから・・・」

『誠意』というキーワードが多くみられました。そして人間の『寛容さ』にも気づいていました。

 さだまさしさんが、「この事実を知って感動したから曲にした」とおっしゃったように、資料自体に力があります。自分が体験したことのない他の人の人生から、子どもたちがしっかりと学び、友だちの感じ方・考え方を踏まえて、自分の道徳観につなげいってほしい、そんな想いが授業者から伝わってきました。

 

夢と志のある人づくり講演会

 11月10日(金)、壬生町教育委員会主催の「夢と志のある人づくり講演会」を実施しました。

 壬生町は、江戸時代、壬生藩として徳川将軍の日光礼参の際の宿城として壬生城を中心に栄えました。壬生藩校「学習館」は全国的に見ても早期に創設され、その弟子たちは蘭学とともに論語を学んでいました。現在でも小中学校において論語教育を取り入れ、人としての生き方や心の持ちようを学んでいます。これらの教育の一環として、中学校では郷土や日本、世界の偉人の生き方から夢や志を持って、たくましく生きることの大切さを学ぶ機会として「夢と志のある人づくり講演会」を開催しています。

 今年度は「日光東照宮祭神 徳川家康の、夢と志と人づくり・町づくり・国づくり」という題目で、東洋大学の先生による講演会を実施しました。

 昨日の学習委員会放送のゲストであった3年生は、「社会の学習が大好きで、特に歴史は奥が深くて楽しい!」と話していました。その生徒に講演会後に話を聞くと、「徳川家康は天ぷらの食べ過ぎで亡くなったという説があるのは知っていましたが、胃がんを患っていたことを始めて知り、色々な説があるのだなと関心が高まりました。僕も家康みたいに時代を切り拓く力を付けたいので、本をたくさん読んで勉強したいです。」と感想を話してくれました。改めて学ぶことの楽しさを感じた講演会だったようです。

 壬生町教育委員会の先生方、そして講師を務めてくださった東洋大学の先生、ありがとうございました。

制服検討委員会

 11月9日(木)、制服改定における検討委員会を行いました。

 初めに生徒会役員から、生徒アンケートをもとに中央委員会で検討をしたジャケットとボトムスの色の提案をしました。検討委員の皆様の承認が得られ、ジャケットは濃紺ボトムスは紺で進めていくことが決まりました。

 また、ボトムスの差し色について提案をしました。生徒アンケートで人気があった青を中心に進めていくことが決まりました。今後は、青を中心に白や紫、赤などの差し色とバランスを考えながら、明石スクールカンパニーの方がサンプルを用意してくださることになっています。そのサンプルをもとに、再度アンケートを行って参ります。

 さらに、エンブレムの検討を行いました。事前に生徒全員から募集し、67点のデザイン案が集まりました。その中から中央委員会で精選し、本日の検討委員会にて3点まで絞りました。この3点を明石スクールカンパニーの方がブラッシュアップしてくださいます。それをもとにアンケートを行っていきます。

 検討委員のPTA会長様、PTA副会長様、PTA学年委員長様、学校運営協議会長様、そして明石スクールカンパニーの皆様、本日はありがとうございました。次回も宜しくお願い致します。

専門委員会

 11月7日(火)、朝はあいにくの雨でした。カッパを着て自転車に乗って登校。雨の日の登校はとても大変です。それでも雨にも負けず、風にも負けず、元気よく登校する姿に、今日も頑張ろう!という力をもらっています。

 今日は月に一度の専門委員会の日でした。各委員会ごとに2学期の活動の見直しや、11月、12月の活動内容を検討しました。

 福祉委員会では、これから様々な募金活動が行われる予定です。福祉委員長は4月に「今年度は今まで以上に募金活動を行い、社会に貢献したい!」と話していました。一人ひとりは小さな力ですが、みんなが集う学校は力を合わせれば大きな影響力を持っています。ぜひ、皆さんの温かい気持ちを集結して価値ある募金活動を実施してほしいと思います。

 

 

 図書委員会では、今月に読書週間が予定されています。読書週間に向けて給食時の放送担当者など準備を進めていました。27日から本に出てくる料理が給食メニューに登場します。今から楽しみです!

 

 給食委員会は、給食週間にどんなことを実施するか検討していました。昨年度に行ったことをもとに、さらに充実したものにするために話合いを行っていました。

  中央委員会では、各クラスの代議員が、生活の中での課題を見いだし、問題を解決させるためにどのような取組をすれば良いのかを話し合っていました。2学期も後半戦に入っています。より良い学校生活を目指してリーダーとして取り組んでほしいと思います。 

 学校経営の努力点の重点項目に「主体性を育む生徒会活動の展開」を掲げています。どの委員会も各委員長を中心に、生徒自身が自分事として考え、話合いをしていました。そこには、生徒が主体的に活動している姿がありました。学校は各専門委員会の活動で動いています。この専門委員会の活動を充実させることで、楽しい学校が作られます。これからも楽しい学校を目指して魅力あふれる専門委員会の活動にしてほしいと思います。

壬生バンドフェスタ♬

 11月5日(日)壬生町青少年健全育成標語表彰式が城址公園ホールにて行われました。本校から優秀賞1名・奨励賞3名が受賞し、壬生町長様と壬生町青少年健全育成委員会委員長の本校PTA会長様から賞状を授与されました。

優秀賞「気づいてる?心の傷は なおらない」

奨励賞「友達は お金で買えない 宝物」

   「メッセージ 送信前に 立ち止まれ」

   「壁をつくらず 輪をつくる」

 続いて、壬生高校・石橋高校・石橋中学校・壬生中学校と本校吹奏楽部が参加して、第11回みぶバンドフェスタ2023が開かれました。コロナ禍明けの規模を拡大しての開催に、参加した生徒たちから感謝の言葉がたくさん聞かれました。それぞれに個性あふれる演奏で、観客を魅了していました。トリを飾るのは本校吹奏楽部!!

  ステージに立ってスポットライトに当たっている時間はほんのわずかです。その何百倍・何千倍もの時間を練習に費やしてきました。楽しいことばかりではありません。思うように音が出せない焦り。ステップが踏めない悔しさ。自分の想いと仲間の想いがすれ違うもどかしさ。様々な想いを経験しながら一つ一つ乗り越えられたのは、そばで寄り添ってくれた先生がいたから。3年生最後のステージに一緒に立ち、指揮を振る先生の姿に向けた子どもたちの感謝の想いが、痛いほど伝わってきて涙がこぼれました。

 ジブリメドレー・J-popメドレーと会場を沸かせる曲と、サイリウムを配り観客を楽しませる巧みな演出で魅せた本校のアンコール最後の曲は、1年生から3年生までの全員での南犬飼中らしい「宝島♪」。拍手喝采をいただきました。

  最後の音出し・リハーサルはきっとこみ上げてくるものがあったことでしょう。それぞれのパートでどんな言葉をかけてステージに上がったのでしょうか?

 技術指導だけでなく、会場準備や片づけ、楽器の運搬もすべて率先して自分たちの手で行う3年生の背中を見て、1・2年生は多くのことを学ばせてもらいました。

 3年生、本当にお疲れさまでした。そして、大きな感動をありがとう!!

 このような素敵な発表の機会を与えてくださった壬生ライオンズクラブ・石橋ライオンズクラブのみなさま、運営に携わってくださった壬生町教育委員会・青少年問題協議会・青少年健全育成実施委員会のみなさまに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

「見方・考え方」を働かせて・・・

 理科の授業が楽しそうだったので、覗いてみました。「今日は、何の実験してるの?」と問いかけると、「エタノールの沸点を調べています。」としっかりとした答えが返ってきました。時間を計るかかり、温度計を読むかかり、プリントに結果を書き込むかかりと協力して実験観察をしていました。

 「温度を測るだけなのに、わざわざ氷で冷やすんだね~」とつぶやくと、「ここで水滴にしてるんですよ~」「エタノールは燃えやすいから、危ないので」と次々に説明してくれました。

 学習指導要領には、「物質を調べるための実験器具の操作や,実験結果の記録の仕方などの技能を身に付けさせることが大切である。」と記されています。本校の子どもたちは、実験を安全に行うための知識と技能をしっかりと身につけていることがうかがえました。

 また、「身の回りの物質について,問題を見いだし見通しをもって観察,実験などを行い,その結果を分析して解釈し,物質の性質や状態変化における規則性を見いだして表現させることが大切である。その際,レポートの作成や発表を適宜行わせることも大切である。」と記されています。

 「何で78.5℃にしたの?」と聞いてみると「ここからほとんど温度が上がらなくなったので」と指をさし教えてくれました。子どもたちは経過時間の書かれた表に温度を記入し、その規則性から沸点を考察していました。実験結果を根拠に考察できることが『理科的な見方・考え方』=『質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科学的な視点で捉え,比較したり,関係付けたりするなどの科学的に探究する方法を用いて考えること』そのものです。保護眼鏡をして目を凝らして測る姿は、まるで研究者になったようでした。

 各グループの結果をGoogleスライドで共有し、さらに一般化していくのでしょう。実験結果は多い方が真実に近くなりますね!

 最後に先生が「ねえ、見て見て見て!ガスバナー外したのにまだブクブクしてるよ」「不思議だね」「面白いね」と目の前で起きている現象に、また新たな疑問や興味を抱いていました。子どもたちのキラキラした目が印象的です!!

 本年度の学校課題サブテーマ「『見方・考え方』を働かせた魅力ある授業実践を通して、自己と社会・世界とをつなぎ、持続可能な学ぶ姿を育てる」にせまる授業が展開されていました。

制服検討委員会に向けて

 11月2日(木)放課後に生徒会役員と代議員が集まり、新しい制服について検討しました。第2回制服アンケートの結果から、本校らしさを表す制服について、どのようなカラーで検討を進めていくかを取りまとめました。明石スクールユニホームカンパニーの方にもお越しいただき、アドバイスをいただきました。

 アンケートには、「全体的にすっきりとした印象になるような制服が良いと思います。」「スマートで中学生らしいきちんとしたスタイルが望ましい。」「誰もが制服で学校に行きたくなる制服にしてくれると嬉しいです。」「おしゃれでシンプルなもの色は落ち着いたほうのが、授業や行事の時には良いと思う。」「動きやすく、軽いものがよい。」と書かれており、落ち着いた雰囲気のものを好むことが伝わってきました。毎年、生活の心得の見直しで、より過ごしやすい学校について一人一人が考え、話し合ってきているからこその感覚であると感じました。

 話し合いでも、サンプルを試着しながら、アンケートの結果を踏まえ「このくらいのトーンがいいよね」「白を入れたいけど明るくなりすぎちゃうから、シャドウではどう?」「白のシャドウが難しいならグレーは?」と様々な視点で全体のことを考えている意見がたくさん聞こえてきました。徐々に、子どもたちのイメージが明らかになると「あ、この感じ。いいじゃん!」と、とても楽しそうに充実した表情を見せてくれました。次の世代に伝えたい想いがそこにはあります。話し合いの結果は、11月9日(木)制服検討委員会に生徒会から提案させていただきます。

研修から実践へ(国語)

 1年生の国語の授業では古典教材である「竹取物語」を学習しています。

 中学校の古典教材の大きなねらいは、古典の世界に親しむことです。古典のリズムに触れ、現代にも通ずる人間の気持ちなどを学習していきます。

 今回は、かぐや姫が天に昇る前に帝に手紙を書いたところから、かぐや姫の心情の読み取りを行いました。実際にかぐや姫になりきって帝に手紙を書く言語活動を通して、かぐや姫の心情に迫りました。

 手紙を書くにあたり、教科書の文章を読み、かぐや姫の行動から心情を読み取りました。また、便覧を参考にしたり、分からない語句や事柄をインターネットで調べたりして情報を集め、書く内容ごとに整理・分析を行いました。

 かぐや姫の手紙には①兵士を派遣して守ろうとしてくださったにも関わらず昇天していくことの悲しみ ②宮中へのお召しを断った理由 ③無礼な者と思われてしまったことへの心残りなどについて綴られていたと教科書に書かれています。つまり、この内容を含んで手紙を書く必要があるわけです。

 2年生が4月に実施する「とちぎっ子学力調査」の国語には、様々な情報を加味して文章を書く力が試される問題が近年出題されています。今回の言語活動は同様の活動になります。授業を通して、現代を生きる生徒にとって必要な力を身に付けられるよう、しっかりとアプローチしていくことが大切であると考えています。

 また、実際に生徒が活動をし始めると、「帝への手紙だから、言葉遣いは丁寧にだよね。」「お礼や謝罪の気持ちが含まれる手紙だから、こっちの言葉の方が帝に伝わるんじゃないかな」など、相手意識を大事に書き出しました。

 「中学校学習指導要領(国語)の1学年:書くこと」には、「読み手の立場に立って、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、文章を整えること」が指導内容として記されています。まさに生徒は読み手の立場に立って考えて書き始めたのです。書くことの単元で身に付けた力を発揮していました。

 そして、書いた手紙を互いに読み合い、推敲したり認め合ったりすることで、国語力だけでなく、自己有用感や自己肯定感も高まっていきます。友達が書いた手紙を読み、良いところや改善点をコメントし合い、そのコメントを参考に自分の文章を書き直して手紙が完成しました。生徒の振り返りには、「手紙を書くにあたって丁寧な言葉で書いたり、どのように書けば気持ちが伝わるのかなどを考えて書くことの大切さを学ぶことができました。」「友達のものを見て、自分とは意味が同じでも違う文で書いてあったので面白いと思った。」「友達の手紙の内容を見て、お手本にし、少し修正しました。友達と協力して書くことも大切だと思いました。」などがありました。国語科の見方・考え方についてや友達との協働的な学びの価値について考えを深めていました。また、「敬語をうまく使うことができなかったり、言葉選びができなかったりしたので、次は書き方を工夫していきたいです。」など、自分自身の新たな課題を見つけた生徒もいました。

授業は学校の生命線」であり、「生徒たちの幸せはここにある」ことを大事に、これからも楽しく学べる授業を実践していきたいと思います。