タブレット活用事例
タブレット活用についての情報交換会
冬休み中の12月26日に、2学期にタブレットをどのように活用したか、研修を行いました。それぞれが、タブレットに残した画像や動画などを見せながら、お互いの活用法を紹介し合いました。1時間程度の研修でしたが、今までICTがあまり活用されてこなかった、図工や家庭、音楽、体育などの技能教科でも活用できることが分かり、たいへん有意義な研修となりました。
初歩的な活用事例
ICT活用の「はじめの一歩」は、とにかく「大きく映す」ことです。例えば、教科書の問題や図などを、これまではスキャナーや実物投影機を利用して大きく映していました。それと同じ使い方がタブレットでも可能です。教科書の問題や図を、タブレットのカメラで撮影して、その画像をテレビ画面に映し出すだけです。例えば、算数の授業の導入で、児童に教科書を見せないで問題を提示したい(解き方は見せたくない)場合には有効です。時間も手間もほとんどかけずに、問題を提示することができます。
2年 国語 「漢字の書き順」
タブレットが1人1台使える環境での、漢字の学習の実践です。本校では、特別支援学級や2年生(児童8名)では、タブレットを1人1台同時に使える環境にあるので、計算や漢字の習熟などにもタブレットが活用できます。学級ごとに購入している漢字ドリル等の付録に、最近では書き順のアニメーションを表示してくれるソフトがついてくることがあります。たいていは1年間の使用制限付きです。本校で利用しているソフトは、書き順の表示だけでなく、手書きした漢字の書き順や字形、とめやはね等を判定してくれるソフトです。このような手書き文字認識ソフトも、最近では精度が上がってきており、かなり使えるようになってきています。ノートへの漢字練習では、書き順が間違っているのに見過ごしてしまうこともあります。このようなソフトを使えば、子どもたちは自分で書き順や字形の間違いに気づくことができます。
→漢字かきマスター.mp4(動画)
→漢字かきマスター.mp4(動画)
2年算数 「かけ算」等
低学年の算数で、整数の四則計算の習熟を図るためには、同じ問題を何度も繰り返し練習することが必要になってきますが、紙と鉛筆だけの学習では、どうしても子どもたちのモチベーションが下がってしまいます。そんな時には、ゲーム的な要素を取り入れると、子どもたちも楽しく練習に取り組めます。本校では、特別支援学級や2年生(児童8名)では、一人1台のタブレットを利用できる環境にあるので、時間のあるときには「勇者計算騎士ナリガイガー」等の計算ゲームを利用して、四則計算の練習に取り組んでいます。
→勇者計算騎士ナリガイガー.mp4(動画)
→勇者計算騎士ナリガイガー.mp4(動画)
5年 図工 「そのば」くん 登場!
5年生の図工で、グループに1台のタブレットを利用した実践事例です。
子どもたちは校舎内や校庭にタブレットを持って出かけ、身近な場所から「顏のように見えるところ」を探し、タブレットで撮影します。撮影した「顏」やその場所の特徴をもとに、想像した場面を絵に表します。撮影した「顏」の中から、自分が気に入ったものを選び、教師がカラープリンタで印刷して、児童に渡します。子どもたちは、印刷された「顔」の形や色、顏に見立てたものの本来の役割や見つけた場所の雰囲気などから表す場面を連想を広げていきます。 タブレットを持った子どもたちは、まるで宝物でも探すかのように、嬉々として「顔さがし」に取り組んでいました。現在のところ、タブレットから直接プリンタで印刷できませんが、将来的には十分可能になります。教師が一人一人印刷してやらなくても、子どもたちが自分で気に入った画像を印刷できるようになるでしょう。