立志式を行いました!
人生には、様々な節目があります。生後7日目に「お七夜(おしちや)」、1か月後に「お宮参り」、100日目には「お食い初め(おくいぞめ)」、初めての七五三もありました。いずれも、健やかな成長や幸せを願って行われています。
2月28日(月)、第2学年は、オンラインによる「立志式」を行いました。本校の立志式のねらいは以下の通りです。
1 理想の未来について考え、将来に対する明るい展望を持つ。
2 これまでの自分を振り返り、周りの人に対する感謝の心を持つ。
式辞
まだまだ寒さは厳しいものの、日差しや空気からゆっくりと季節が変わっていく気配を感じます。
172名の二年生の皆さん、立志おめでとうございます。一人一人の決意や学級や学年としてのこれからの在り方を真剣に考えることができていることを嬉しく思います。決意を新たに頑張ろうとする皆さんを心から応援します。
山本有三という栃木市出身の作家がいます。代表作に「路傍の石」という作品があります。すでに読んだことがあるという人もいるのではないでしょうか。
吾一少年は、鉄橋にぶら下がり、汽車を止めてしまうという事故を起こします。そのことの知った担任の次野先生が吾一少年を諭した言葉です。
「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」
次野先生の言葉には、2つの大きな意味が込められていると思います。
まず一つは、この「われ一人なり」は、「吾一」という名前でなくても、皆さん一人一人にも言えるということです。この世の中に、自分という存在は一人しかいません。つまり、人はそれぞれに、1度しかない人生を、1つしかない命を生きています。皆さんの一人一人が、そして皆さんのまわりの一人一人が、一度きりの一生を、1つしかない命を生きている大切な存在です。自分自身の存在を、そして仲間の存在を大切にできる皆さんであってほしいと思います。
もう1つは、「たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」という言葉です。
「自分を生かす」とは、「本気で生きる」そして「幸せをつかむ」という意味です。人生は一度きりです。幸せになる権利は、誰もに与えられたものです。
志という言葉は、士と心で構成された文字ではなく、之と心でできた文字です。心が之(ゆく)です。心が方向を持つということです。こういう人生を歩みたいという方向を決めたならば、前に進むということを意味しています。志を高く、1度きりの人生を歩んでほしいと思います。
皆さん一人一人が、幸せな時間をたくさん作りだせるようにと心から願い、式辞といたします。
2名の代表生徒は、堂々と決意表明をしました。
・人を助ける仕事に就きたいと思ったこと
・クエストデュケーションを通して詳しく学ぶことができたこと
・小さなことを大切に積み上げていきたい
・努力している過程であきらめている自分がいること
・努力は必要であり、努力していきたい
第2部では、中学校生活のスライドショーを視聴し、「保護者からの手紙」を手にしました。保護者の手紙を、真剣に読む姿が印象的でした。親から愛されていること、大切に育てていただいたことを実感するひとときとなりました。
竹は、節目をつくりまっすぐに伸びます。人生の節目を大切にし、まっすぐに伸びてほしいと思います。
ご協力いただきました保護者の皆様に感謝いたします。実行委員の皆さんお疲れ様でした。