ブログ

高い価値の共有 ~3年2組道徳の授業より~

 12月9日(月)6校時、3年2組で道徳の授業を参観しました。「コタンの高橋医師」という資料を活用しての授業でした。大正から昭和にかけて、北海道で献身的な医療活動を続けた高橋房次さん(栃木県間々田出身)についての内容です。病気だけでなく、差別や偏見によって傷付けられていたアイヌの人々をはじめてとして、誰に対しても公平に接した方の生き方についての内容でした。よりよい社会の実現のために、正しいと信ずることを積極的に実践する姿勢や、あらゆる差別や偏見をなくすよう努力することの大切さを学ぶことができた素晴らしい授業でした。

 今日の授業で何より感心したのは、最後の発問「差別や偏見によって困っている人に対して自分ができたこと、あるいはできなかったことはどんなことか」の場面です。障害をもつ弟の事例を、涙を見せながら、差別や偏見はいけないことを堂々と発表した生徒がいました。正しいことを堂々と発表した生徒、また、それをしっかり受け入れる生徒。道徳の授業の目的以上に高い価値を共有した瞬間でした。