道徳「償い」より
ローテーション道徳が始まりました。本来であれば担任が担う道徳ですが、教員の強みを生かし、探究した資料での授業を各学年で順次実施しています。
ゆく年くる年でお馴染みのさだまさしさんの名曲『償い』を鑑賞し、その歌詞から、子どもたちは思い思いに付箋に書き込み、最愛の人を奪われた悲しみ・怒りといった気持ちに共感するところからスタートしました。
「奥さんから来た手紙の『ありがとう』はどんな想い?」との問いかけに、
「許したわけではないけど、あなたができることはもう十分してくれました」
「あなたが夫を思ってくれ続けていることは伝わりました。」
「あなたが一生懸命はたらいている姿が想像できます。」
「もう十分です。あなたの人生を生きてください。」
とプリントに書き込んでいました。
授業の振り返りには
「失敗をしてしまった時には誠意をもって謝罪することが大切だと思いました。」
「気持ちを込めることが大切なのだと思いました。」
「一生懸命、誠意をもった行動をすれば、相手の気持ちも変わっていくかもしれないから・・・」
と『誠意』というキーワードが多くみられました。そして人間の『寛容さ』にも気づいていました。
さだまさしさんが、「この事実を知って感動したから曲にした」とおっしゃったように、資料自体に力があります。自分が体験したことのない他の人の人生から、子どもたちがしっかりと学び、友だちの感じ方・考え方を踏まえて、自分の道徳観につなげいってほしい、そんな想いが授業者から伝わってきました。