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3年生算数「どっちから見る?」道徳「見つめる」

 3年生の教室を覗くと、大きな数の数直線の授業を行っていました。矢印が示すところの数をスムーズに「7000」と答える子供たち、そこですかさず、「何で7000と読めるのか説明してくれる?」と聞くと「1つが千メモリだからです」「千が7つ分だからです」と友達の意見からつなげて答えていました。

 10000と20000の間にある数を「先生は4000だと思う」と力強く言われても、「違うよ!」「違うよ!!」と口々に言いながら、みんなで首を横に振る姿が可愛らしく思えました。この駆け引きが面白い!!さらに「10000のメモリがあるからそこから右に4つ、つまり14000です」さらに「20000のメモリから見れば、左に行くと小さくなるから6000小さくて14000です」と、多様な見方で答えに迫っていました。

 

 隣の教室では、道徳の授業の真っ最中。「学級の紹介をするならどんなことを伝えたい?」という問いに、子供たちは一生懸命になってノートに書き込んでいました。『明るい』『やさしい』『諦めないところ』『みんなで協力する』『みんなで意見を伝え合える』『先生がいなくても自分たちで行動できる』とたくさん良いところが出てきました。

 友達と共有することで、新しい気づきが生まれ、今までの自分たちの行動がどんな想いに裏打ちされたものなのかを認識することができます。道徳は学校の教育活動すべてを通して行われています。その中でも道徳の授業は『要』をなすもの。日々の慌ただしい生活の中でなんとなく過ぎていってしまうところを振り返り、見つめ、その価値を考えることで、「補充」「深化」「統合」する働きをもっています。子供たちはこの授業を通して、学級での充実感や所属感をより一層高めていたことでしょう。