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5年生 算数「小数のかけ算」

 5年生の教室を覗くと・・・1mが200円のリボンを1.4m買う時と0.6m買う時の結果から、小数のかけ算しくみについて考えていました。自分の言葉で説明することにチャレンジ!!ノートに書いた考えを友達と確認して・・・

 2種類の数直線を描いている子が多い中、同じ数直線に2つの答えを描いている子がいました。「どういうこと?説明してくれる人?」と問うと別の子が「1.4をかけた時は答えが右に動いて、0.6をかけた時は答えが左に動く」と説明してくれました。「ということは?」「かける数が1よりも・・・」

「付け足します。200円だとどんな時でもにならないから、かけられる数がいいと思います。」

すかさず先生は問います。「かけられる数よりも大きくなる?何がかな?」

「答えです。」

「そっかあ。掛け算の答えってなんて言うんだっけ?」

「積?」

「まとめると、『かける数が1よりも大きいときは、積はかけられる数よりも大きくなる』でいいかな?」

一見まどろっこしいように見えるこのやり取りがとっても大切なんです。「どんな時にでもあてはまる説明」にしようとすることが数学の世界観そのもの。数直線を使って視覚的に理解を促したり、算数の言葉を使って仕組みを一般化してくこの過程が、子供たちの頭の中を整理するとともに、数学的な見方・考え方を働かせている時間でした。小さな数学者がたくさんいる5年生、素晴らしいですね!!