壬生小日誌
給食週間日本味めぐり(2)
日本味めぐり3日目の22日(水)は、愛媛県でした。
- せんざんき
(鶏料理がさかんな東予地方(今治市周辺)の郷土料理で、鶏のいろいろな部位の骨付き肉を使ったからあげです) - いもたき
(農家などで作られるハレの食事で、河原で各自その年に収穫した里いもを持ち寄り、こんにゃく、しいたけ、鶏肉を鍋で煮こみ、秋の名月をめでながら食べました。ちょっと甘口なのが特徴です) - いよかん
(愛媛県で多く栽培されているいよかん。愛媛県の旧国名の伊予国にちなんでつけられました)
- 豆腐田楽
(豆腐田楽という料理は全国各地にありますが、岩手県の豆腐田楽は、にんにくみそが特徴です。栃木県では甘くしたみそを使うことが多いですね) - さんまのすり身汁
(さんまをよくすると、ふんわりと仕上がり煮くずれしません。味つけは家庭によりみそ味だったりしょうゆ味だったりさまざまです) - すきこんぶ煮
(すきこんぶは、こんぶを一度熱湯でゆでてから冷まし、幅2~3㎜に細かく刻んでぬめりをとり、紙すきと同じ方法で専用のすのこを使って乾燥させて作られるため、この名前がつきました) - 洋なしのゼリー
(岩手県では洋なしも生産されています)
- わかさぎのフライ
(真冬に人が歩いても割れないくらい厚い氷がはった池や湖の氷に穴をあけて釣り糸を垂らし、湖底に潜んでいるわかさぎを釣ります。釣り上げた後は、そのまま氷の上でフライにしたりして食べます。今日はタルタルソースを添えていただきました) - 高野豆腐のたまごとじ
(高野豆腐は別名「凍み豆腐」ともいい、薄く切った豆腐を冬の寒さで凍らせて作ります。長野県飯田市は、凍み豆腐の製造にとても合った土地でした) - 野沢菜おやき
(縄文時代にはあったといわれるおやき。長野県の山間部には水田が少なく、足りない米の代わりとして、おやきのようにそば粉や小麦粉の料理が生まれました) - りんご
(長野県はりんごの産地としても有名です)
一週間の味の旅はいかがでしたか?
私たちの祖先は、各地の自然に合わせて四季折々にいろいろな産物を作り、それを利用した料理を生み、代々受けついできました。
そんな歴史を持つ和食が、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことが昨年末に話題になりました。各地に伝わる郷土料理、私たちもしっかり受けついでいきたいですね。
それでは、また来年の給食週間をお楽しみに!