日誌

三角池の水全部抜く大作戦!

 安塚小の名物「三角池」ですが、冬になると水の減りが激しくなるという現象が起きていました。おそらくですが、池どこかにひびがはいり、冬になって水が凍結すると、膨張してひびが大きくなり、水漏れが激しくなるのではないかと思われます。教育委員会に相談したところ、池の水漏れを修繕してもらえることになりました。しかし、工事をするにあたり、池の水を全部抜き、生き物たちを救出しなければなりません。そこで、「三角池の水全部抜く大作戦」を決行することにしました。


1日目 3月4日(火)

 まず、水を抜く排水口が見つかりません!どうしたらよいか、いろいろ考えましたが、サイホンの原理を使って、ホースで少しずつ抜くことにしました。

  

2日目 3月5日(水)

 朝からホース2本を使って水を抜き始めます。ちょうど5年生が、算数で体積や容積の学習を終えたところだったので、算数の時間に三角池の水の容積を求めてもらいました。容積を求めるには、三角形の底辺と高さ、水の深さを測る必要があるので、巻き尺を使って実測してもらいました。測ってみると、三角形の底辺が11m30cm、高さが7m50cmで、水の深さは30cmでした。5年生の計算では、12.7125㎥(約1万2713リットル)の水が入っていることになります。水抜き初日で半分くらい水が抜けました。

  

 

3日目 3月6日(木)

 翌日も朝からホースを3本にして水抜きをしました。生き物を救出することを考え、池の周囲の部分の泥を掘って深くしておき、生き物が周囲に集まるようにしました。ところが、サイホンの原理の難点は、水位が下がるにつれて抜ける水の水量が減ってくことです。2日目の午後になってやっと、真ん中に陸地が見え始め、夕方には周囲の深いところに水が集まってきました。

   

4日目 3月7日(金)

 水位が下がってしまってホースではこれ以上水が抜けないので、朝からバケツで水を汲み出し、子供たちが生き物を救出しやすいようにしておきました。休み時間と3校時に、有志の子供たちが、「生き物救出作戦」を行ってくれました。メダカやミズカマキリ、エビなどの生き物を網で救って、ポリバケツに移します。子供たちは一生懸命生き物の救出に取り組んでくれました。子供たちのおかげで何とか工事ができる状態になりました。